今年の夏は、いつもにもまして暑く、熱く、慌ただしい。

毎日毎日、何かしら「事件」が起きて

それに誰かしら奔走しているうちに、一日が過ぎていく。

梅雨に入ったんだっけ? いつ開けたの?猛暑・豪雨・・・。

そんな会話を挟んでいるうちに、7月が終わってしまいました。

 

例年、今頃は、ベランダの野菜を収穫し

「収穫祭」の名目でプチパーティをしたり、暑気払いをしたりなんですが

今年は、熱波のせいか「命の朝顔」も、あまり咲いてくれず、
野菜の大量収穫も
見込めそうにありません

 

そんな中、一枚の写真が届きました。

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5月の終わりに誕生したばかりの、わが社の税理士の先生の初Baby!

奥様は、外資系企業で働くバリバリのキャリアウーマン!
結婚後も海外勤務を、続けていたこともあり、高齢出産となりました。

それでも、仕事はぎりぎりまで続け、様々な困難を乗り越え、
無事元気な女の赤ちゃん
「慶菜ちゃん」誕生となりました。

二人の名前にない「慶」の文字の由来を聞いてみると

「やっと授かったことへの慶びを、名前に込めました」とのこと。

いただいたお祝い返しのゼリーには、なんと名前が印字されています。

こんなかわいいゼリーがあるんですね~。

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何より、ご両親の赤ちゃんへの愛しさと慶びが、あふれていて

そこだけ、ぱぁ~っと夏の向日葵が咲いたかのようでした。

 

 先代の税理士先生とは

会社創設以来の長~いお付き合いでした。

社長とは、妙にウマが合って、言葉に言い尽くせぬほど、お世話になりました。

元詩人という、変わった経歴の持ち主ながら

「しっかり稼いでしっかり納める」が信条の、実直で、義理堅く厳しく優しい人でした。

今は、税理士になった息子さんが遺志を引き継ぎ、しっかり事務所を守ってくれています。

お元気でおられたら、どんなに喜ばれたことだろうかと思います。

6月は、海外留学のため退社した平君の命日でもありました。

大切な人、二人とお別れしたこの季節は、数年前から私の中で、
セツナイ季節となっていました。

でも

こんな風に、命は引き継がれていくのだなぁと、感慨深いものがありました。

 

プレミアムフライデーも海の日も何処へやらの日常の中で

忙しさに追い立てられていると

「OH MY GOD!」と、天に向かって叫びたくなることばかり。

それでも、ひとは、少しづつ前に進んでいる。

強風にさらされながらも、折れずに風をはらみ、膨らんでいる。

かかわった方々から、日々、お叱りを受けることの方が多いけど

「△クン、頑張ってましたよ」「○○さん、成長しましたね」そんな言葉をかけて

いただくと、

雨上がりの虹に出会ったような気持になる。

とにもかくにも、後戻りはしていないんだなと、ほっとする。

空にかかった虹を見逃さないために、たまには空を見上げなくちゃ・・と思う。

 

町に流れるMr.Children の新曲「himawari」を、聴いていたら、
こんな歌詞が耳に留まりました。

  『暗がりで咲いてるひまわり 嵐が去った後の陽だまり・・・』

なんだか、向日葵は、思いっきり太陽に向かって咲いてなくちゃならないような
気がしてたけど、暗がりでだって咲くことはできる。
ベランダで、熱波にへたった花たちも、枯れずに何とか立ち上がろうとしている。

 

暗がりの中で、光を探しながら精一杯咲く・・ひまわりのように。

この世に誕生したばかりの、希望にあふれた新しい命を見つめながら

そんなことを、考えていました。

 

yuki

 

 

   
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Chupki(チュプキ)というのは、アイヌ語で

月や木洩れ日などの自然の光を、意味するのだそうです。

 

そんな、優しい木洩れ日のような映画館に行ってきました。

 

「CINEMA Chupki TABATA」

 目の不自由な人だけではなく、耳の不自由な人、車いすの人たちにも楽しんでもらおうと

視覚障がい者の映画鑑賞をサポートしてきたボランティア団体が母体となって

一年前にオープンした「夢の映画館」。

映画館のドアを入ってすぐの壁に聳えるチュプキの樹には、500名を超える支援者たちの

名前が書かれた葉っぱが、天井まで茂っています。

 

座席数20という、ちいさな小さな映画館ですが

森の中をイメージしたという館内は、まるで自然の中にいるような不思議な空間です。

 

担当の平塚さんから電話をいただいたのは、ほんの1か月ほど前のことでした。

以前、どこかで「ありがとうの物語」を、観て、上映したいと思ってくれていたとのこと。

イヤホン音声ガイドや、字幕スーパーを、付けて上映してくださるとのことでした。

上映期間は2週間。

最終日になって、やっと伺うことが出来ました。

久しぶりの映画館での上映でした。

いつもと違っていたのは、画面に、セリフだけでなく、全てのナレーションが
きれいな字幕で流れます。桑山さんの歌詞も♪の、マークとともに流れています。

目の不自由な方は、イヤホンを耳に、音声を、手元で調整しています。

ゆったりと、すわり心地のいい柔らかな椅子にもたれていると

映画を創ろうと思った、10数年前の事が昨日のことのように蘇ってきました。

 

何度も何十回も見た、懐かしい映像と、桑山さんの透き通った歌声

逆境の中でいきいきと生きている、リエム、メリージェーン、アリッサ、
ガザの子どもたち・・・

最後にご協力いただいたたくさんの方々のお名前が、ロールテロップで流れると

やっぱり・・・泣けてきました。

 

監督は、映画をきっかけに、まるで現役の大学生のように、世界の歴史について
膨大な書物を読み、勉強するようになりました。

「今の知識があれば、もう少し違った伝え方が出来たかもしれない」と、悔しそうでした。

 

桑山さんの医師としての拠点は、映画製作当時の山形・上山病院から、仙台~海老名と

移りましたが、あの頃と同じように

いえ、あの頃以上にエネルギッシュに、海外での医療活動、精神科の医師、

そして、「地球のステージ」を続けています。

今も、ギターと聴診器を手に、世界中を飛び回っています。

小さかったお子さんたちは、大学生になりました。

 

「地球のステージ」を、ずっと支えてこられた、いわば桑山さんのもう一人の「父」
ともいえる飯野さんが、監督が映画製作の相談に伺ったとき

監督の手をぐっと握って、

「ありがたいです。これで、桑山さんがもし、歌えなくなる時がきても、彼の活動を、
地球のステージをずっとずっと、伝えていくことが出来ます!残すことが出来ます。
ありがとう!ほんとにありがとう!」と、

NHK朝ドラ「ひよっこ」もぶったまげる、イバラギなまりで、喜んでくれたことを
思い出しました。

飯野さんの心配は、まだまだ先の事になりそうです。 

 

Mr.Children 桜井さんは

「大切な出会いが多ければ多いほど、人の心は豊かになっていく」と、語っています。

 

たくさんの神様のような人たちとの出会いを与えてくれた映画

「地球のステージ ありがとうの物語」

まだご恩返しはできていません。

それを、考え続けることが、私たちに課せられた使命だと思っています。

 

yuki

 

 

 

rainbow

今年も、リオオリンピック、パラリンピック、メダリストたちのパレードが
開催されました。

沿道には、80万人もの人が集まり、
4年後の東京へタスキをつないだとのことでした。

 

パラリンピック 銀メダリストの一人、「道下美里」選手は

身長144センチの小さなマラソンランナーです。

今でこそ、向日葵のような笑顔が特徴的な道下選手ですが

中学の時右目、25歳の時には左目の光までも失い、全盲となり

絶望の闇に突き落とされます。

しかし、その中から立ち上がり、メダルをつかんだ道下選手の
壮絶な努力の日々を思うと最大級の拍手を送らずにはいられません!

 

彼女を支えたのは「チーム道下」と呼ばれる仲間たちでした。

一緒に走る伴走者を始め、管理栄養士、筋力トレーナー・・・

それぞれが、それぞれの立場で力を尽くし、道下選手を支えました。

いくら才能のある選手だとしても

彼らの支えなしに、ゴールすることはできなかったでしょう

 

だから・・というわけでは、ないのですが

及ばずながら・・・

先日、このブログ欄でもお知らせしたとおり・・わがRAFTにも

「チームRAFT」が誕生しました。

 

毎日のように

各テーマごとに、メンバーが集まり、あっちでわいわい、こっちでワイワイ
やっています。

なんだか、はた目には楽しそうです。

「喧々囂々ね」と、声をかけると、即座に

「いえ!侃々諤々です!」と、訂正されてしまいました。

確かに、放送用語ハンドブックによると

「ケンケンゴーゴー」は、「たくさんのひとがやかましくしゃべる様子」

「カンカンガクガク」は、「みんなが率直に意見を述べて議論している様子」

と、なっています。

ふ~む・・・なるほど・・・なんだか賢くなってる気もします。

 

これまでは、個々にやりたい企画があっても、リサーチや取材の段階でつまずくと

あきらめてしまったり、うやむやになったり・・ということが大半でした。

しかし、一度俎上に乗った提案は、そうやすやすと取り下げるわけにはいきません。

意地も、あります。

先輩たちも、今まで以上に責任をもって取り組まなければなりません。

後輩たちを「育てる」という、ちょっと誇らしくて大変な任務を、
改めて背負うことになったのです。

もちろん、企画力の前には、先輩も後輩もありません。

「一人でパソコンに向かってないで、もっとお互いディスカッションしたら?」

「支えてくれてる誰かへの感謝を忘れるな」

そう言い続けていた社長の想いが、ようやく、少しだけ
実を結びかけているのかもしれません。

そうすることで、番組は自分一人の力だけで成り立っているのではないという事に

気づくきっかけになってくれればなと思います。

もちろん、そうそううまくいくわけではありません。

意見がぶつかったり、座礁したり、お互い気を使いすぎて、
却ってバラバラになったり・・・

三人寄ればなんとやらとはいいますが、そう簡単に
すべてが好転するとはいかないでしょう。
思わぬところから 試練は次々と降りかかってきます。

 

やまない雨はない と、いわれます。

でも、「雨上がりの空に 七色の虹がかかる」ことは
「たとえば、100万回のうち、たった一度ある奇跡」かもしれません。

その虹も「下を向いてばかりいたら 見逃してしまう」

新しく始まった NHK 朝ドラ「べっぴんさん」主題歌 「ヒカリノアトリエ」で、

Mr.Children 桜井さんは、そう歌っています。

前を向いて歩いていれば、
「虹は もうそこにある」と。

 

パラリンピックのマラソンランナーは

伴走者と、50センチのロープでつながっています。

このロープは「絆」と呼ばれているそうです。

 

「チームRAFT」は、まだまだ走り出したばかりですが

ラフトのロープも、いつかつながって、
虹色のゴールテープを切れるように

あきらめないで、走り続けてほしいと願っています。

 

yuki

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